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先日の日曜日、まだ電車に乗って行くのは無理そうだったので
大将に頼んで、車で奈良国立博物館に連れて行ってもらいました。
すっと見てみたいと思っていた、
創建1250年を記念した特別展 『 春日大社のすべて 』 、最終日でした。
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鹿は、遠目で見ると可愛らしいですが
写真を撮ろうとバッグに手を入れると、エサをもらえると思うのか
グングン近づいてくるので慌てて逃げました。

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入口に着いたのは、開館10分後でしたが
覚悟していた正倉院展の時のような行列もなく、すんなりと中に入れてホッとしました。

展示品は、宝物 ・ 楽器 ・ 武具 ・ お面 ・ 掛け軸 ・ 絵巻物など、
224点の内、国宝が57点もあった充実ぶりで流石だと思いました。

螺鈿細工の美しさには溜め息が出ましたし
実用じゃない奉納品の鎧兜の牡丹の花で埋め尽くされた装飾等
心ときめく綺麗なものがたくさんありました。

2時間半を掛けて館内を2周し、大満足した後は

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ドライブをして時間を潰してくれていた大将と待ち合わせをして、籠懐石のお料理を食べました。
洋食ももちろん好きですが、折角奈良に来たのですから、気分は和食です。
可愛らしい器に少しずつ盛り付けられた品々に目福口福な一時を楽しみました。

これまでなら、この後は春日大社にお参りをし
ならまちの街歩きをしてから帰るところでしたが、博物館を見ただけで
疲労困憊の態になってしまったので、素直に帰路に着きました。

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車に乗るとすぐに寝てしまい、高速道路に乗ったのも降りたのも知らず
目が覚めると、お家の近くの交差点でした。
車だと、奈良まではとても近いなと思いました。

そして翌日、感動が覚めやらない内にと思って
見てきたばかりの国宝や重要文化財の中から、気に入った物を描いてみました。

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鞍には榊を立て、春日大社の本地仏を線刻した御正体を懸ける
重要文化財 < 春日神鹿御正体 >

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舞楽の演奏に使う左右一対の巨大な太鼓
縁高約4m

重要文化財 左方 龍 < だ太鼓 >

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国宝 若宮御料古神宝類 < 銀鶴 > は、高さが5cmほどです。

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春日大社が藤原氏の氏神として信仰を集める中で
春日の地に行かなくても、神々を礼拝することができる春日曼荼羅は
御蓋山を背景に、一宮から四宮までと若宮とで合計5つの神を配して描かれていました。

重要文化財 < 春日宮曼荼羅 >

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重要文化財 能楽面 < 新鳥蘇 >
これは、底抜けに明るい笑顔に惹かれました。

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重要文化財 能装束
< 縫箔 松藤揚羽蝶文様 >
刺繍された模様の中で一番優雅で美しいと思った部分の抜粋です。

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描くにあたって、博物館でもらってきたパンフレットや資料をもう一度読み
難しい言葉は、ネットで調べるなどして、春日大社についてお少しお勉強しました。
知らない事を学ぶというのは、いくつになってもワクワクしますね。

今回の展覧会は、日程的に行けないかもしれないと思っていたので
連れて行ってくれた大将に、感謝です。

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『西嬉 HP』 http://www.nishiki.ecweb.jp/