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先日、お店の近くのダイヤモンドギャラリーさんで開催されていた能面展を見に行って来ました。
神戸新聞文化センターで受講なさっている生徒さん方の発表会です。

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一般的に、 「 能面のような 」 というと、無表情なことを指しますが
能面を下から見上げると嬉しそうな顔に、上から見下ろすと悲しそうな顔にと
見る角度によって、その表情は違って見えるのだということを
この会を主催なさっている講師の先生から教えていただきました。

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それに、能面というと女性と鬼と老人と・・・と、せいぜい数種類ぐらいしかないと思っていましたが
能面は、翁(おきな=豊穣の神様)・尉(じょう=男性の老人)・鬼神・男・女の5種類に大別され
その基本形だけでも60種類ほどあるそうです。
この展覧会でも、様々な種類の能面を見ることができました。

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展示されている能面の下には、それぞれに短い説明文が付いていたので
全く能面についての知識がない私でも、へ~!ほ~!と思いながら見ることができました。

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そんな中でも、やはりインパクトが大きいのは般若でした。
手前から、怨霊の度合いをさらに強くし、動物と化した本成 ( ほんなり )
高貴な女性がなる、白いお顔の般若
その奥が、般若の状態になる前の生成 ( なまなり )

嫉妬と恨みで般若になるのは、全部女性なのだそうです。
不本意ながら、納得できるような、できないような・・・。

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先生の作品は、背景となる渦と共にさすがの大迫力でした。

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見本に置いてあった能面も手に取らせてもらいました。
目の部分の穴が、思いの外 小さくて驚きました。

お口の部分も、きちんと出来ていないと声が籠ってしまうので
色を付ける前に、能楽師さんのところに持って行き
何度も調整するのだというお話を伺いました。

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最後に創作面です。
笑福亭鶴瓶さんそっくりで、わぁ!お上手~!と、思わず言ってしまいました。


短い時間でしたが、大変お勉強になる楽しい時間を過ごさせていただきました。
ありがとうございました。

『西嬉 HP』 http://www.nishiki.ecweb.jp/