法事パンs

先週の日曜日、大将は岡山県の津山市にある親戚のところへ
法事に行っていました。
夕方に戻ってきた時には、お赤飯やサラダオイルの詰め合わせといったものの他に
個別の袋に入ったパンをたくさん貰ってきていました。
数えてみると、10個もあります。
そして、その10個の内の7個までもが あんパンでした。
残りは、メロンパン2個とクリームパン1個で
カレーパンやチーズパンではない、昔ながらのオーソドックスなものばかりです。
一体これは、どういう・・・・・?

そう言えば、前回の法事でもジャムパンやあんパンを
たくさん持って帰ってきたことを思い出しました。
その時は、大将に親戚の人の中にパン屋さんがいるのか訊いてみましたが
いや、いないはずだと言うので
お供えに、パンをたくさん持ってきた人がいたのだろうぐらいに考えていました。

ですが、さすがに毎回となると、ちょっと不思議に思い
インターネットで検索してみると、出ました!
その名も 『 法 事 パ ン 』 です。

島根県の東部と鳥取県の西部では、法事の時にパンを配る風習があるのだそうです。
津山市は岡山県の北部にあるので、同じ風習が伝わっているのですね。
元々は、お餅やお饅頭を配っていたらしいのですが
いつの頃からか、パンの方が日持ちもするし喜ばれるからとパンになったということらしいです。
あんパン率が高いのは、お饅頭の名残りなのでしょうか?

私が見たいくつかのインターネットのサイトには、
パンの袋に蓮の花の模様が印刷されている法事パンの写真が載っていました。
法事の日に合わせ、予めパン屋さんに注文して用意してもらうそうです。
今回いただいたパンの袋に蓮のお花は描いてありませんでしたが
値段の載っている部分には、白いシールが貼られて見えなくしてあったので
やはりこれも、お供えのお裾分けなどではなく、法事用に用意されたパンだったのでしょう。

その土地土地の風習というのは、そこに暮らす人たちには当然のことでも
こうして外から参加してみると、意外に思うことが
まだまだたくさん残っているのだなと改めて思いました。

『西嬉 HP』 http://www.nishiki.ecweb.jp/