今週の半ば、リハビリも兼ね
大将に須磨離宮公園の梅見会に連れて行ってもらいました。
この辺りにしては珍しく雪が降り、お昼前には
一時的にですが吹雪のようになったので、お天気を心配しましたが
午後には晴れ間も見えてきて、ホッとしました。
ですが風が強かったので、雲が絶え間なく表れては消え、太陽の光を待って
何度もカメラを構える手を止めなければなりませんでしたし
早咲きの品種が咲き揃ったところのようで、まだ蕾も多かったです。
どこからか、鳥さんも飛んできました。
足元には菜の花や
水仙が咲き誇り
その中を、結婚式の前撮りでしょうか、新郎新婦さん達がやって来ました。
カメラマンさんに言われて繋いだ手が、とても初々しかったです。
色白のお嫁さんは、赤い打掛がとても良く似合って可愛らしく、
見ているだけで、幸せを分けていただきました。
ありがとうございました。
梅園の坂を登り切った所には温室があり、その向こうには
日本庭園と日本家屋があります。
その日本家屋で、神戸女子大学古典芸能研究センター開設20周年記念展示の
写真展 『 ひょうごの祭りと暮らし 』 が開催されていました。
昭和30年代から40年代に掛けての
一部を除き、今では廃れてしまった祭りの風習や暮らしの様子が、
丁寧な説明文を添えた写真で、紹介されていました。
鬼や神社の神事、村々や家々の行事など、稲作が暮しの中心にあった時代には
豊作を願う素朴な風習が各地にあったそうです。
割と好きな分野ですので、本当はいつものようにメモを取りながら
展示室を周りたかったのですが、残念ながら
先ほどの梅園でエネルギーを使い果たしてしまい、出来ませんでした。
ただ、これらのたくさんの写真を撮られたお二人の民俗学者さんの内のお一人が、
紹介文によりますと、加古川西高校で教鞭を取っていらした時期があり
計算してみますと、それが父の高校時代と合致していた事に、あっ!と驚きました。
後で父に電話して訊いてみると、何しろ70年近く前のことですから
少し考えてから、うん、覚えている!と返事がありました。
その返事は、部活の後輩が起こした不祥事を、その先生に見つかって叱られ
当時部長だった父も一緒に職員室まで謝りに行ったものの
職員会議が開かれるほどの大騒ぎになって
結局は、後輩と共に1週間の謹慎処分になったというエピソード付きでした。
知らずに見に行った写真展で目にした学者さんのプロフィールから
大昔に先生と高校生だった父の話に行き着きました。
これを 『 ご縁 』 と呼んで良いものかどうか分かりませんが
人と人は、意外なところで繋がっていたりするものだと、改めて思いました。