例年のこの時期は、春の院展の巡回展が そごうで開催されていて
2013年に初めて兵庫県に巡回展が回ってきた第68回春の院展以来、
毎年楽しみに見に行っていましたので、そごうが阪急になってからも
開催されるのかなと思って調べてみました。

ですが、今年は新型コロナウィルスのせいで、第75回春の院展の巡回展は
全国18ヵ所の内、10ヵ所での開催が中止になっており、
残念ながら神戸もその中に入っていました。

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とても落胆しましたが、新館の美術画廊の方で
『 院展巨匠作品展 』 が開催されていると知って、行ってきました。

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作品は、春の院展に出品されているものに比べますと、小さめのサイズでしたし
数も、25点ほどでしたでしょうか。
それでも混雑のない中、間近でゆっくりと作品を見て
画廊の方に、画家さんや作品について色々とお話を伺うことができました。

中に、私が好きな牡丹のお花を描いた作品があり
薄く儚げな花びらがとても綺麗で、お誕生日に欲しいなと思いましたが
お値段を見て目が飛び出そうになりました。
3,850,000円でした。

展覧会では、お値段がついてませんので
高価なのだろうなと思ってはいましたが、まさかここまでとは・・・。

お値段のお話ばかりになって恐縮ですが
一番 高価だったのは平山郁夫画伯の作品で、77,000,000円でした。
金額を読んでいる内に、見開いた目が乾きました。

私の中では、ただただ美しいものだと、浮世離れした位置にあった日本画が、
現実の世界と繋がった日でした。


『西嬉 HP』  http://www.nishiki.ecweb.jp/