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4月から2月まで、一作品に付き1週間から2週間ほどの短い上映期間ですが
有名な歌舞伎の舞台を映画館で見ることがでる「シネマ歌舞伎」というのがあります。
一般の映画料金よりは少し高いですが、京都や大阪の劇場まで出かけて
かなり高額のチケット代が必要な本物の舞台のことを考えると
費用対効果は、抜群に良いかと思います。

確かに、臨場感は本物の舞台には及びません。
ですが、本物の舞台を撮影しており、ここぞという場面では
役者さんの動きや表情が、グッとアップになって画面いっぱいに映し出され
見せ場を見逃すことがありませんし、映画館なら劇場と違って
お席によって見え方に随分と違いの出るということもないと思います。
そして、アップで表情を捉えることにより、微かな眉の動きや
頬を伝う汗までもが見え、歌舞伎の素人観覧者にはとても分かり易かったです。

2019年度は、4作品を見に行きました。
作品によっては3時間を超えるものもあり、これについては
歌舞伎の舞台のように30分の幕間休憩とまでは言いませんが
たった5分というのは、トイレに立つか
何か少しお腹に入れておくかのどちらかしかできず
せめて10分ぐらいは取ってもらえないかなと思いました。
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6月に見たのは、坂東玉三郎さん主演の 『 鷺娘 』 でした。

とでも60代の男性とは思えない、幽玄な美しさと たおやかさがあり
指先まで神経の行き届いた所作には、しっかりとした体幹まで感じられ
名人とは、こういう人のことを言うのだと静かな感動に包まれました。

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8月は、市川猿之助さん主演の『 ヤマトタケル 』 です。

丁度、猿之助を襲名なさった時期で、従兄弟の市川中車さんと共に
襲名の口上を述べられるところから始まりました。
3時間超えの超大作でしたので、大きな見せ場が次々と続きます。
オペラのような豪華な衣装にも魅せられ、終わった後にはしばらく放心しました。

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11月は、 『 女殺油地獄(おんなごろしあぶらのじごく)』、すごい名前です。
松本幸四郎さん主演の新作でした。

それまで放蕩の限りを尽くしてきた男が、親に勘当されて金に困った挙句
親切にしてくれていた油屋の女房を殺して金を奪います。
それまでは、流されやすいただのダメ男だったその男に
一瞬の魔が取り付いた瞬間の表情には、見ていて鳥肌が立ちました。

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2月は、観客からのリクエスト投票で決まった、
市川染五郎さん主演の 『 アテルイ 』でした。

これは、去年の10月に見て大変感動した舞台と同じ脚本家&演出家さんの作品で
かの舞台の大ファンである友人から、こちらの作品も
これまで史上3本の指に入るほど良かったと聞いていました。
また、この作品は宝塚歌劇でも上演されており
こちらも、宝塚歌劇の大ファンの別の友人から、同じように
これまで史上3本の指に入るほど良かったと聞いておりましたので
否が応でも期待が高まり、3時間越えの大スペクタクル歌舞伎を
大変力を入れて見てきました。

プログラムs

今年も4月からの新しいシネマ歌舞伎のプログラムが発表になりました。
全部は無理ですが、好きそうな作品を選んでまた見に行きたいと思います。

『西嬉 HP』 http://www.nishiki.ecweb.jp/