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秋分の日の連休中に、映画 『 みとりし 』を見に行って来ました。

2年前の3月に見た 『 ママ、ごはんまだ? 』
白羽弥仁監督の最新作です。
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映画館は、十三駅からほど近い商店街の中にある第七藝術劇場です。
昼間とは言え、大きな歓楽街の中ですので
布の面積が少ない衣装を着たお姉さんたちが大きく写った看板の下を
少し緊張しながら歩き

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無事に劇場に着けた時には、ホッとしました。

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始まるまでは少し時間があったのですが、すでに整理券を持った方々の行列が
できていましたので、私も急いでその後ろに並びました。



看取り士というのは、医療行為はしませんが
余命宣告を受けた人が、できるだけ穏やかに最期の時を迎えられるように
お手伝いをする方のことで、見送る家族の方の心のサポートも
お仕事の一つなのだそうです。

訳あって第二の人生を看取り士として送る男性のところに
幼い頃に母を亡くした若い女性が、新任の看取り士として赴任してきます。
キレイ事だけでは済まない看取り士のお仕事の中で
少しずつ成長していく女性を通して
男性もまた自分が経験した辛い体験を、受け止められるようになります。


映画を見ている途中で、私は主人公の看取り士よりも
今、病気と闘っているお友達の姿を患者さんの方に重ねてしまい
途中から涙が止まらなくなりました。
場内でも、かなりすすり泣きが聞こえていましたので
暗かったですし、無理に我慢せずに泣きました。

これまでにも身近な人を亡くしたことはありますが
会う度に弱っていく友人を間近で見るのは初めてのことで
どうしてあげればいいのかの答えが見つからないまま
頭の中でグルグルと堂々巡りをしていました。

今回 『 みとりし 』 を見て、その答えが分かったわけではありませんが
そばにいて、触れて、大好きだと伝えようと思いました。
白羽監督、ありがとうございました。


『西嬉 HP』 http://www.nishiki.ecweb.jp/