JR東萩駅に着くと、まずは荷物を泊まるホテルに預け
お友達の今回の旅のメイン、吉田松陰が幕末の志士たちを教えた松下村塾に行きました。
徒歩で15分ぐらいだったと思いますが、横殴りの雨の中を歩いたので
後から吹き付ける雨で髪が濡れ、その濡れた髪からしたたる滴で
背中までビショビショになるという、ものすごいお天気でした。
お家を出た時には、そう気にしていなかった雨ですが
ここまで酷いと、もはや苦行のようでした。
お友達も雨には一応文句を言っていましたが、ずっと来たかった所に来られた興奮で
私よりは、ずっと活発に建物の周りを回ったり中をのぞき込んだりしていました。
雨はさらに勢いを増してきましたので、吉田松陰の幼少の頃から処刑されるまでを
蝋人形で再現した 「 吉田松陰歴史館 」 に雨宿りがてら入りました。
精巧に作られた蝋人形というのは本当に人間そっくりで、実はちょっと怖かったです。
次の目的地である東光寺までは、川沿いの遊歩道を歩いて行けばいけるということでしたが
これ以上の雨にはもう耐えられないので、観光用の循環バスに乗ることにしました。
お寺の前でバスを降りると、重厚な赤門がそこに建っていました。
このお寺には本堂の裏側に毛利氏の廟所があり、そこには
500基の石灯籠が並んでいるということでした。
緑に囲まれ、雨に煙った廟所に整然と並ぶ500基の石灯籠は
しんと、張り詰めた空気の中で本当に壮観で、来て良かったと思いました。
ですが!
ここに辿り着くまでの石畳は完全に水没していて、ズボンの裾を引き上げながら
足の甲までザブザブと濁った泥水に浸かり歩きました。
小学生の時でも、こんなことはしたことがないのに今頃になって・・・と思いました。
また循環バスに乗って、次は萩城下町です。
さすがに町中はアスファルトが敷かれているので、先ほどのような泥水の中を歩かずに済みます。
ホッとしたところで、ご当地名物夏みかんソフトクリームを食べました。
ヨーグルト風味の夏みかん味がとても爽やかで美味しかったです。
幕末好きのお友達は、そんなことよりも志士たちの生誕の地や終焉の地、
所縁の場所などに反応して、いちいちハイテンションになっていました。
大雨警報発令の中、少し暗くなってきたので、予め調べておいたお店へと向かいましたが
タブレットのGPS機能を使っているにもかかわらず
気が付くと曲がるべき角を通り過ぎていたりして、なかなかたどり着けません。
元々人通りが少ないですし、暗くなって心細くなってきたところで
やっとお店の看板が見えた時は、涙ぐみそうになりました。
お目当ては、ウニ一皿を丸ごと使ったウニ丼です。
時価ということで安くはありませんでしたが、こんな海が荒れているようなお天気の時は
入荷が少なくて値段が上がることぐらいは、知っています。
でも、しみじみと、思わず無口になるほど美味しかったので
次にここに来ることがあったら、またこれを食べる!と思いました。
ようやくホテルにチェックインしたのは、8時半ぐらいでした。
途中で買ってきた新聞紙を、ぐしょぐしょになった靴の中に詰めてから
大浴場に行って、疲れた体を休めながら1日を振り返りました。
「 こら、雨~~~~! 」 というのと、 「 歩き過ぎ~~~! 」 というのが
この日の感想でした。
つづく。。。
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