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遅い昼食を済ませた後、両親は京都市美術館へ 『 ルノアール展 』 を見に行くというので
別行動を取ることにして、東寺の前で車を降ろしてもらいました。
東寺と言えば有名なのは五重の塔ですが、私は今読んでいる仏像の本に載っていた
東寺の仏様の実物が、どうしても見てみたいと思ったからです。

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最初は、朱色が美しい重要文化財の講堂に入りました。
この中には、普通はタペストリーのようになっている曼荼羅に描かれた仏像が
実際に絵の通りに配置されている立体曼荼羅があります。

大日如来様を中心とした5体の如来様グループを中央に
右側には不動明様以下、5大明王様グループが
左側には金剛波羅蜜多菩薩様以下、5大菩薩様の坐像が
両の端には、4羽のガチョウに乗った梵天様と白象に乗った帝釈天様がいらっしゃいました。
そしてそれらの像を守るように、四隅には四天王の像が配置されていて
薄暗い講堂の中にズラリと並んだ21体もの仏像に、息を飲みました。

1体1体の仏様をゆっくりと眺め、最後に大日如来様の前の壁際の腰板が
皆がそこに腰掛けるからでしょう、ツルツルになっている部分があって
私もそこに座って、少し潤んだような瞳の大きなお姿の大日如来様を、
月や星を眺めるようにただ無心に見上げました。

次に行った国宝の金堂の中には、薬師如来様の両側に日光菩薩様と月光菩薩様がいらっしゃり
金色の背光の透かし部分から漏れた光が、後ろの壁に美しい模様を描いていて
その荘厳で美しい様子に、ため息が出ました。

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講堂の中のお札やお守りを売っているところで、意志の疎通ができずに困っていらした
黒人の小柄な女性がいたので、思い切って声を掛けてみました。
無事にお話が通じて欲しかったものが買えたその女性は、とても喜んで
「 スリランカに遊びに来た時には、絶対に連絡してちょうだいね! 」 と
投資会社の名前が書かれた名刺を下さいました。
残念ながら今のところはスリランカに行く予定も、投資をする予定もないなぁ・・・と
思いましたが、これも旅の記念だと有り難くいただきました。

その後も広い境内をあちこちと見て回り、目と頭と足が疲れたので
茶店で抹茶味のソフトクリームを食べながら、両親の迎えの車を待ちました。

仏像の世界は本当に奥が深くて、開けても開けてもその先に新しい扉があり
興味が尽きることがないなぁと思いました。

『西嬉 HP』 http://www.nishiki.ecweb.jp/