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毎年恒例の夏の北アルプス、今年は40代最後と言う事で西穂高岳から奥穂高岳への縦走を計画していたのですが、天気予報が全くもって良くない、無理して落ちたらそれ見たことかと言われるので、予定を『新穂高~小池新道~双六小屋~西鎌尾根~槍ヶ岳~南岳小屋~南岳新道~新穂高』の計画に変更しました。
8月14日自宅~新穂高(駐車場で車中泊)・15日新穂高~双六小屋・16日双六小屋~南岳小屋・17日南岳小屋~新穂高の日程。

覚悟はしていたのですが、いやぁ~よう混んでました。おまけに火災通行止めの表示。
渋滞のノロノロ運転で襲ってくる睡魔!女将に電話して眠気覚ましにし次のPAに逃げ込み休憩、火災通行止めは行く頃には処理済みで少し渋滞が残っていた程度。もちろん雨は降っていて時折豪雨の中を突き抜け、新穂高の登山者用駐車場を目指しました。

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16時40分新穂高登山者用無料駐車場に到着。駐車場はかなり空いていました。
トイレと缶コーヒーを買いに新穂高センターへ、ロープウェイ乗り場もちょっと覗いて車に戻り
途中で買っておいたコンビニ弁当を頂き、寝袋に包まって就寝。

翌朝は4時に起床、この時点で雨が降っていればこのまま帰ることも考えていたのですが雨は上がっていた。身支度を整え4時40分この日の宿泊予定地の双六小屋目指して出発。

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登山届を出し、さぁ行きましょう!
途中の橋で、「一切の責任を負いかねます。」ってそれでいいの?

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気持ちのいいブナの森を抜け、いよいよ小池新道入り口

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秩父沢に差し掛かった頃から雨が降り出した。
まだ小雨なのでそのまま先を急いだが、いよいよ本降りになり合羽の上だけを着た。

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雨はかなり降っているが雨具は上着だけで鏡平山荘までやって来ました。
ここへの宿泊も考えたぐらいの雨だったのですが、翌日の行程を考えるとやはり双六までは行きたい。寒いしラーメンでも食べて元気出しましょうってことで、ラーメン食べて一休みしてレインコートのズボンも穿いて、雨の中へ再突入。

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弓折乗越も真っ白で展望なし!ここから先は本当に土砂降りで、足元の登山道も沢状態でカメラを出せる状況じゃなく、写真はありません。
12時に双六小屋に到着。全身びしょ濡れです。[E:crying]

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案内して頂いた部屋は私が一番乗り、一昨年に新築されたお部屋だそうです。
濡れた服を着替えて乾燥室で乾かします。
お部屋では飲食禁止なので、談話室を覗いたのですが満員
食事の前まで解放されている食堂で居場所を見つけ、持参のウイスキーをチビチビ
湯呑の中身はウイスキーです。コップを忘れてきてしまいました。[E:coldsweats01]
夕食時に生ビール(¥1000-)頂き、食後は談話室で過ごした後就寝。

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雨は一度もやむことなく翌朝も降っていました。
それでも予定通り、西鎌経由で南岳まで行くつもりで用意をしていたのですが
小屋の方が、大雨警報に雷注意報が出ていると伝えて回ってくれています。
平地では何でもない雷ですが、山ではそうは行きませんましてや稜線歩きとなれば話は一層違ってきます。
山での雷とスズメバチが大嫌いな私は、即予定を変更このまま下山することにしました。

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双六のテン場も閑散として、景色も相変わらずまっ白です。
鏡平山荘もノンストップで一目散に下山です。

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登山道も沢状態で、秩父沢も増水してます。

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10時ちょうど、新穂高に到着、下山届を出して駐車場へここで雷鳴が一発
下りて来て良かったと思いました。

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荷物を車に積み込み温泉へ、その間も雨脚は弱まることなく降り続けています。

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温泉でさっぱりした後お土産を買いにロープウェイ乗り場へ(ロープウェイの写真は14日夕の物)、雨が激しく移動が面倒になり近くですましましたが、書き入れ時のこの天候にロープウェイ乗り場の方も嘆いておられました。

その後もう一度駐車場に戻り、メールとFBをチェックし帰路に着こうと思った時
ふと見ると、川の水が濁り水に変わっています。何かあったのではと嫌な予感を感じながらも、自宅に向けて車を走らせました。
新穂高から平湯までの道も、数か所で山から出た水で路肩が冠水、中にはソフトボール大の石が流されて来ているところもありました。

帰宅してニュースで知ったのですが、私が濁り水に気付いたほんの少し前にこの川の上流右俣の沢で、流され行方不明になっていました。
結果的には3名の方が亡くなられました。ご冥福をお祈りいたします。

そんなニュースも聞き、今回の下山の判断は間違いではなかったと改めて感じました。

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