今年も8月13日から17日までお盆休みを頂き、毎年恒例の北アルプスに行ってきました。

例年、友人と3,4名で行くのですが、今年は皆の仕事の都合が付かず、私一人で行ってきました。(私って嫌われてる?)

2006年8月14日〜16日 (2泊3日

上高地→槍沢→槍ヶ岳→大キレット→北穂高岳→涸沢岳→穂高岳山荘→涸沢→横尾→上高地

8/14   上高地>>明神>>徳沢>>横尾>>槍沢>>槍ヶ岳山荘                                                        (月)    6:00   6:38   7:20   8:10   9:30   14:40
   歩行時間 8時間40分

8/15   槍ヶ岳山荘>>南岳>>獅子鼻岩>>>>>北穂高小屋                                                                                   (火)     6:00     8:45    9:20  大キレット 12:20
   歩行時間 6時間20分

8/16   北穂高小屋>>涸沢岳>>穂高岳山荘>>涸沢>>上高地                                       (水)    6:40       8:20     8:35     10:30  15:30
   歩行時間 8時間50分 

3日間合計歩行時間  23時間30分  (歩行時間は全て休憩時間を含む)


8月13日

午後父親の墓参りを済ませて、夕方実家の尼崎を出発。


Cxh15_wr_s 8月14日

午前1時頃、平湯あかんだな駐車場着、ゲートは閉まっていて数十台車が並んでいた。午前3時ゲートオープン、車を止め4時まで寝る。それから準備をして5時のバスに乗り上高地へ、

5時30分上高地到着、登山届けを出しトイレを済ませて6時に出発。その後、明神、徳沢と順調に進み8時10分横尾に到着ここでおにぎりを食べて小休止。

(河童橋から朝日に染まる焼岳。)


Jzjyqoec_s (梓川)


Yxqqxazo_s (徳沢園)


Uykxnmqp_s (横尾より)

Apsd_lss_s 9時30分槍沢ロッヂ着、その後も順調に、高度を稼ぎ大曲を過ぎた辺りから次第にきつくなる登りにめげ、お昼のお弁当をいただく。
お腹もふくれ元気を取り戻したところで、槍を目指してもう一頑張り、しかしここから先はとても厳しく、特に槍ヶ岳山荘手前の九十九折は、そこに見えている小屋がなかなか近づかずバテバテです。
(槍沢ロッジより槍ヶ岳)

R5e0tcf2_s 14時40分やっと槍ヶ岳山荘に到着、受付を済ませてそのままの勢いで槍の山頂へ、しかしガスで何も見えず、何年か前に来た時もこんな感じやったな〜。

Maefsilp_s 山荘に戻り、テラスでおにぎりを食べて生ビールを飲みながら、暫し「ぼ〜!!」 17時40分から夕食、食後何もする事が無く嫁に電話してみる(ドコモの電波状態は良好、最近はこんな所でも通話が出来ます。スゴ〜)嫁は両親と阿波踊り見物の真っ最中でした。

X8kywl7v_s 夜空には満天の星、天の川もハッキリ見えました。

(星空と槍のシルエット)
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8月15日

Cl2be4un_s 午前4時過ぎに起床、外に出て見ると快晴、日の出まで刻々と変わる空の色を楽しんでいました。5時03分ご来光、周りで歓声。 富士山、甲斐駒、北岳も見えました。本当にこんなに天気が良いのは、何年ぶりの事でしょうか、実に嬉しい、楽しい気分です。

(槍ヶ岳山荘からの日の出)

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朝食を済ませて、6時に出発天気の良さに何度も槍を振り返り、遠くの峰峯を眺めながら一路南岳小屋を目指す。
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(大喰岳より)

9時頃南岳小屋に到着、休憩がてらエネルギーの補給と今一度身支度を整えて、今回の登山のメイン『大キレット』に向けいざ出発。Blalowgc_s

(獅子鼻岩より大キレットの展望)
これがメインディッシュ、大キレットこれまで雑誌やホームページで何度も見て来たが、実際に見ると北穂がかなり遠い3時間で着けるか?
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9時20分大キレットに突入、いきなり下る下る 鎖にハシゴどこまで下りるの?下の写真のハシゴご覧のようにカーブしていて、しかも岩との隙間が少ないため、非常に下りにくい充分に注意しながら慎重に下りていく。

この後長谷川ピークまでは、比較的歩きやすい稜線、 しかしさすが大キレット普通なら巻くような小ピークも まっすぐ登ります。
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Wrsuqrnd_s ここからが大キレットの核心部、気を引き締めていきましょう。長谷川ピークの南側からA沢のコルまで、鎖の連続で かなり神経を使いました。三点確保を絶えず意識していましたが、この様な状況になると自然に出来ている物ですね、人間の本能でしょうか。どうにかA沢のコルに到着、いつの間にか長谷川ピークを無事通過、もっと怖い所だと思っていたので「もう済んだの」と言う感じでした。ここで一息つき滝谷を眺めて、北穂までの登りに眼をやりまだまだあるな〜・・・。
(長谷川ピーク付近からから来た道を振り返る)


Yj0u96h__s これから先は次の難所の飛騨泣きを含めて、北穂高小屋までひたすら登るのみ。まだまだ鎖は続きます。難関の飛騨泣きも無事通過、 鎖場をいくつか越えて、岩に大きく書かれた北穂高小屋まで200メートルの文字、やれやれと思い、先に眼をやればそこには絶壁ほぼ垂直の壁、その先小さく小屋の屋根の端が見えている。もう一がんばり  (鎖とステップ)

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Ltwlh5jt_s (長谷川ピークの下りと南側斜面) 



0xydzy3c_s (北穂直下の岩場)

Lfrdmxnm_s 二ヶ所のハシゴと鎖を一つ越えて、♪は〜るばる来たぜ北穂高♪12時20分やっと北穂に着きました。やった〜!うれし〜!よくがんばりました。(誰も言ってくれないので自分で)

(北穂山頂と小屋の前)

Jch6qzbn_s 早速受付を済ませ荷物を置き、朝槍ヶ岳山荘で頂いたお弁当と持参したウイスキー、水つまみを持ってテラスへ、いつまでもガスのかからない快晴の空の下で、槍と他の山々を眺めながら、まずはビール片手にお弁当、景色も空気も全て「うまい!!」最高です。穂高岳山荘まで行く時間は充分あるのですが、一度泊まって見たかった北穂高小屋、これからのんびりさせてもらいます。

Quje_br5_s (北穂山頂より360度)

Zobohep8_s ウイスキーを飲みながら景色を楽しんでいると、獅子鼻岩でシャッターを押してあげた相模原来た同年代の彼が到着、南岳で少し話した石川から来た六十前後のお父さんも到着、
Ajmdnqjy 三人で話していると三十前ぐらいの若者二人が同じテーブルに、聞けば高校の友人で横浜と仙台から来たとか、五人で意気投合しビールを飲みながら、しばし歓談、楽しい時間を過ごす事が出来ました。
相模原から一人で来た彼も横浜・仙台二人組みも穂高岳山荘まで行く予定だったようですが、どちらも今夜は北穂泊まりでも三人ともテントです。すっかり酔っ払ってしまった私は、小屋に戻りふとんでしばらく寝てました。

眼が覚めると夕食の時間、食事を済ませてまた寝てしまいました。一人だとこういう時に退屈です。次に眼が覚めたのが23時頃、外に出てみるとよく晴れていて、お月さんも綺麗で街の夜景も見えます。月に照らされた槍ヶ岳も幻想的です。しばらく外に居るとなかなか寝つけない人がチラホラ出てきます。
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嫁にメールで綺麗な月夜を伝え寝ました。(月と常念と夜景)

8月16日
Xlhtlcdq_s (北穂高小屋のテラスより)
今日も朝から快晴です。4時に起床して日の出を拝み、5時半頃に朝食をいただきました。日の出を楽しんでいる間にも、早立ちの人たちが次々と出発して行きます。

Jgnxgs2g_s この日の予定は、南稜を下り涸沢から上高地へ下山。天気も良いことだし慌てる事も無い、3000メートルの景色をもう少し楽しもうとテラスでコーヒーを頂きゆったり、ここのコーヒーは一杯づつドリップでいれてくれます。しばし贅沢な時間を過ごしいざ出発。

7rk1fknc_s 歩き出してすぐに涸沢岳との分岐、登って行けば涸沢岳から穂高岳山荘へ、下れば下界の・・・、そこへ涸沢岳から来た一人の男性、聞けば「涸沢岳から2時間ちょっと」天気も最高悩んだ末に涸沢岳へGO!北穂から涸沢岳の間も、鎖にハシゴの連続で地図には丸に危の字のコース、しかし前日に大キレットをパスしてるので、さほど苦も無く涸沢岳へ到着。

Sr2x_gyg_s ここで前日知り合った相模原からの彼と再会、後で穂高岳山荘でと一旦別れ、8時35分山荘に到着すると横浜と仙台からのお二人もそこに、住所を交換し山荘前で4人で記念撮影。またの再会を願いここでお別れ、横浜・仙台の二人は白出沢から新穂高へ下山、相模原の彼は奥穂高岳へ登りそれから下山するとのこと私はザイテングラートを下り涸沢小屋へ、ここで休憩やっぱり生ビール「プハ〜!うまい!!」これだけはやめられまへんな〜。

4m9fngvr_s 再び下界への道を歩いて横尾を通過し徳沢へ、ここでお昼ごはんカレーライスとやっぱり生ビール、エネルギーを補給して上高地目指してファイト一発!明神を過ぎた辺りから若い女性やカップルが目立ち始めます。3日も風呂に入っていない者にとっては少々肩身の狭い思いです。上高地を目前にした所で追い越した年配の男性、よく見るとやっぱり、北穂で会った石川からのお父さんでした。

9q2zwo5x_s 一旦別れて先に上高地へ15時30分上高地バスターミナル着、平湯行きのバスは約30分待ち、列へ並び待っていると再び石川のお父さん、結局あかんだな駐車場までご一緒しました。車に戻り荷物を積み込み、温泉へ平湯の森で汗を流しすっきりさっぱり、気持ちいい〜!小奇麗になった所で帰路にひとまず高山を目指して走ります。目的は高山ラーメンとお土産、まづはお腹も減っているので事前に調べておいたつづみさんへ、ご飯がきれていたのでチャーシュウ麺大盛り、その後5人程入ったところでのれんが入れられました。危なく食べそびれる所でした。あっさりさっぱりでおいしかったです。ごちそうさまでした。お腹もふくれたところで、嫁と実家にお土産を買い高山を後にしました。

0eflnaid_s 後はひたすら神戸を目指すのみ、渋滞にも巻き込まれず、無事に帰り着いたには後十数分で日付が変わる頃でした。

天候に恵まれ充実した実に楽しい登山でした。お世話になった山小屋の人たち、北穂で知り合った方々本当に楽しい時間をありがとうございました。またいつかどこかで逢える事を信じて・・・。

今年は、残雪が多く花も遅れ気味のようで、例年なら済んでいるような花がたくさん見れました。


西嬉 HP http://www.nishiki.ecweb.jp